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松島敬人のBLOG

皆様、こんにちは!工務部の松島です。

話題の「NAKED meets ガウディ展」へ足を運んできました。スペインの建築家アントニ・ガウディの没後100年を記念した公式事業の展覧会です。私は工務担当なので、デザインを考えたり図面を引いたりする立場ではありません。それでも、ガウディという人の“ものづくりの思想”に触れて、現場にも活かせそうなヒントをたくさん持ち帰ることができました。

光と色が生み出す、空間の表情

まず心を掴まれたのが、ステンドグラスの展示でした。「三色法(ポリクロミー)」という技法で、光を通すたびに色が重なり合い、床や壁に美しい表情が生まれます。

これは、私たちの家づくりにも通じる話だと感じました。窓の位置や大きさ、光の取り込み方ひとつで、同じ部屋でも印象はまったく変わります。ガウディが光を“素材”として扱っていたように、住まいづくりでも採光や照明の計画は、暮らしの心地よさを大きく左右する大切な要素なのだと、あらためて実感しました。

100年以上つくり続ける「サグラダ・ファミリア」

真っ白な模型で再現されたサグラダ・ファミリアには、思わず息をのみました。細部まで緻密に作り込まれた塔の一本一本、装飾のひとつひとつ。これほどの建築が、100年以上もの時間をかけて今なお造り続けられているという事実に、圧倒されます。

現場でものづくりに携わる者として、心に響いたのは「細部の積み重ねが、全体の感動をつくる」ということです。目立たない部分の丁寧な仕事こそが、最後に住まい全体の質となって表れる。ガウディの執念のような仕事ぶりを見て、日々の一つひとつの作業を大切にしようと、気持ちが引き締まりました。

自然に学び、使う人を想う

グエル公園の曲線を描くベンチと、ガウディ本人を模した人形の展示もありました。ガウディの造形は、そのほとんどが自然の中にある形からの着想だと言われています。まっすぐな線だけでなく、体に馴染む曲線や、そこに座る人の心地よさまで考え抜かれている。

「使う人のことをどこまで想えるか」。これは現場でも同じです。図面には描かれない細かな配慮――手すりの高さ、動線の余裕、収納の使い勝手。住まう方の毎日を想像しながら手を動かすことの大切さを、ガウディの思想があらためて教えてくれました。

図面は引かなくても、現場に活かせること

展示の中でも印象的だったのが、若い頃のガウディが遺した自筆の原稿でした。細かな文字でびっしりと綴られたノートからは、彼が絶えず考え、観察し、記録し続けていたことが伝わってきます。

私は図面を引く立場ではありませんが、「よく観て、考えて、記録する」という姿勢は、工務の仕事にもそのまま活きると感じました。現場で気づいたこと、うまくいった工夫を記録に残していく。その積み重ねが、次のより良い家づくりにつながっていくはずです。デザインの専門家でなくても、学べることは現場のすぐそばにたくさんあるのだと、背中を押された一日でした。

ガウディの思想に触れた学びを、これからの現場で少しずつ形にしていきたいと思います。皆様も機会があれば、ぜひ本物の建築に触れてみてください。それでは、また次回のブログで!

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